ストーリー
小夜は医師たちで組んだバンドの練習中。

患者の少年・幸也が手術を受ける勇気が出せるように、幸也が作った曲を練習しているのだという。
幸也が作った曲に小夜が歌詞をつけたそうで、音楽なんてツマラナイとうそぶく幸也もまんざらでない様子。

そんな中、バンド練習が終わった所へヨドン軍出現の報せが!
そこへ響き渡るけたたましい不協和音。
騒音の発生源は、スピーカー邪面だった。

駆けつけたキラメイジャーが応戦するが、スピーカー邪面を通した音は音源の数千倍の威力があるらしく、まともに戦うことができない。
近づくことも出来ないなか戦法を変更。スピーカー邪面の隙をついてアンテナを切断すると騒音が停止。
形勢が逆転したスピーカー邪面は撤退するのだった。
そこへ小夜の携帯にバンド仲間の医師たちが、あの騒音によって交通事故にあったとの連絡が。
病院に駆けつける小夜と充瑠。
「これじゃしばらく演奏できないね」
その話を聞いてしまった幸也。
「別に楽しみにしてたわけじゃないし」
「幸也くん...」
カラット本部。
「あの邪面師は特殊な送信機からの音波を このアンテナで受信してあの騒音を出していたんだね」
スピーカー邪面はアンテナを直してまたやって来る。その間に音波の受信を遮断できないか、博多南に託すことに。
そこへ落ち込んだ様子で帰ってきた小夜、そして充瑠。
すると充瑠が突如、
「ねえ みんなバンドやろうよ!」
怪我をしたバンドメンバーの代わりを、キラメイジャーがやろうというのだ。
「俺たちで幸也くんを勇気づけるんだ!」「音楽と人の心って不思議な力でつながってると思うんだ」「きっと奇跡が起きるはずだよ!」
「みんな確か楽器の経験あったよね?」
みんな多少なりとも経験があるようだ。
「だが 俺たちの演奏でなんとかなるのか?」
「練習すればきっといいものができるよ」「ねえ 小夜さん」
不安そうな小夜。
「できるって!」
「...うん」「みんな力を貸してくれない?」
覚悟を決めたようすの一同。
「ありがとう」
楽器の出来ない宝路はサポート役であるローディを務めることに。
「やってみようよ!大事なのはハートだよ」
「そう!音楽の醍醐味は楽しむことよ!」「楽しみましょ!」
―ヨドンヘイム
スピーカー邪面が受信していた酷い音は、クランチュラのバイオリンの音色だった。
「お前のひどい音楽 なかなかいいじゃないか」
「だろ?」「スピーカー邪面のアンテナが直れば もっともっと人間を苦しめることができる」
「直るのか?」
「音楽系の邪面師は人間に取り憑いたり 取り込んだりできる」「闇エナジーをたっぷり持った人間さえいればな」
「ほう...」
一人暗い顔をしてギターを弾く幸也。
そこへ何者かが声をかける。
「冴えない顔してるな」
声の正体はなんとスピーカー邪面。
「何をそんなにつまらなそうにしている?」
「別に音楽なんてつまんないし 手術なんて絶対受けないし...!」

「そうかお前 怖いのか!いいぞ~」「いい闇持ってんねー!」「いっただきま~す!」
幸也から闇エナジーを吸い取るスピーカー邪面。
練習中のキラメイジャー。
しかし、その演奏は酷いもの。
「ダメ!!全然ダメ!」
これに怒り心頭の小夜。全員にダメ出しをする。
「さっきは楽しんでやればいいって...」
「それ以前の問題!もっともっと練習!」
困惑の一同なのだった。
長時間の練習の末、形になったキラメイジャーバンド。
「うん!今の感じエモかった!」「これならきっと幸也くんも喜んでくれると思う」
小夜も大満足な様子。
再びヨドンヘイム。
幸也の闇エナジーを吸い取ったことで、スピーカー邪面のアンテナが復活。
改めてクランチュラが演奏しよとするが、そこへ割って入ったのはガルザ。
「待て 俺にやらせろ」
どうやらガルザはギターを弾く気のようだ。
「俺のジャメンタルを乗せて弾けば より強力なサウンドになる!」
爆音でギターを弾き始めるガルザ。

「さあ 俺の音を聴け!」
街に響き渡る爆音のメロディー。その威力は凄まじく次々と街を破壊。猛烈な音に人々は苦しむ。
そこへ、爆音に苦しみながらキラメイジャーが駆けつける。
「アンテナがグレードアップしてる」
そのスピーカー邪面の後ろから現れる幸也。

驚く一同。
「幸也くんどうして...!」
「こいつは闇に落ちたのだ!」
「幸也くん こっちに来て!一緒に病院に帰ろう!」
「音楽のせいで街がこんなになってるし 音楽なんてあるだけ邪魔なんだ!」
その言葉に変身を解除する小夜。
「幸也くん 音楽は楽しいものよ」「楽しければ頑張れる 勇気だって湧くはず」「でも 自分で楽しもうとしないと楽しくならない!」
「自分で楽しもうと...」
「チッ こいつに語りかけるな!」「ええい 完全に聞こえないようにしてやる!」
そう言うと、幸也を自らの体内に取り込み、更にパワーアップするスピーカー邪面。
その攻撃に吹き飛ばされるキラメイジャー。
「幸也くん待ってて 必ず助けるから!」
「何を言っても聞こえなーい!」「こいつに聴こえるのは このうるさい音だけだ」
幸也が中にいては手が出せない。
そこへマブシーナから、博多南が送信機を完成させたとの通信が。
この送信機を使えば、こちらから流す音に変えることができるとのこと。
それを聞いた小夜は何かをひらめいた様子でどこかへ向かう。みんなのそれを理解したようで、この場をローディの宝路に任せ、現場を後にするのだった。
暗い闇の中でふさぎ込む幸也の耳に聴こえてくる音。小夜のドラムだ。

⦅幸也くん 私は信じてる⦆⦅音楽には奇跡を起こす力があるって⦆
更に仲間の演奏が重なって、キラメイジャーバンドの演奏が始まった。

「よっしょ幸也くん 君の曲だ いくぜ!」
流れ出す曲に、ガルザの音は掻き消える。
武器を失ったスピーカー邪面に宝路が応戦。
「この音楽 いい曲すぎて全然闇エナジーがたまらない~!」
「僕の作った音楽がみんなを笑顔に...」
騒音から解放され、幸也の素敵な音楽に人々は笑顔に。
きらめきを取り戻した幸也は、スピーカー邪面の体内から脱出。

幸也を取り戻したことで、宝路はスピーカー邪面を撃破。
闇エナジーが溜まったことで、ジュークボックスヒルドンが出現。

素早い攻撃に苦戦するが、ザビューンマグナムで見事撃破するのだった。

一件落着後、小夜と幸也は再会。
「先生ありがとう!僕 手術受ける!」
「幸也くん...」
「病気を治したら もっともっと楽しい音楽が作れるし」
「よかったあ...」
嬉しそうな小夜は安堵したようで、そのまま眠ってしまう。

疲れ果てた仲間のみんなも眠りにつくのだった。
今週のヒロイン 速見瀬奈(新條由芽)



































今週のヒロイン 大治小夜(工藤美桜)
































































感想
魔進戦隊キラメイジャー第24話です。
小夜が病気の少年を勇気づける、な今回。
医師として患者のサポートにも全力を尽くす小夜が素晴らしい。
手術を受けたくない子を励ますというのは定番の話ですが、キラメイジャーのそれはとても良い回でした。
バンドを組んでというのが面白いですよね。
少年の支えが音楽、それをサポートするキラメイジャーも音楽、それを邪魔するスピーカー邪面も音楽。
音楽尽くしで楽しかったですね。
今回のエピソードは小夜役の工藤美桜さんのリクエストで生まれたエピソードだそうです。
ドラムの演奏も自前みたいで凄いですね。
あとは今回のガルザはお茶目でしたね。ギターが音が届いてないのに気づかず弾き続けるガルザ。ちょっと可愛かったぞw

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テーマ:魔進戦隊キラメイジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ