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岸浩史先生が見た夢を元に2、3ページの短いお話に再構成した夢物語です。
言いようのない不安や寂しさ懐かしさ、そういった記憶を呼び起こす非合理な夢の世界が
短いページ数で矢継ぎ早に展開されます。
しかし、夢そのものの不条理な世界を強く感じるかと言えばそうとは思えず、
なんとも作為的な印象を受けました。
そもそもこの作品は、岸先生が仕事の過労で倒れた際の自己療法として描き始めたものという事と
見た夢そのものを描いているわけでなく、あくまでそれを元に作られた作品ですので
そういった傾向があるのは致し方ないのですが。
短いページ数にイマジネーション溢れる表現をしてみせた事は素晴らしいのですが、
やはり物足りないという感想は拭えません。
また個人的にですが、絵に魅力を感じません。
夢の世界を描くのに岸先生の画風と画力では不十分に感じました。
そして何より残念なのが漫画としてあまり面白くないという事です。
夢を題材にしたと言われる、またそのような性質をを持った漫画(ねじ式等)は他にもありますが、
それらと比べてやはり漫画としての面白みに欠けると言わざるを得ません。
ページ数が少ないので仕方ないかもと思いましたが、増やした所で面白くなるとも思えないのが正直な所です。
勿論岸先生は本業として漫画家をされていた訳ではありませんので、その点は考慮しなければいけません。
漫画作品というよりも、コマ割りのあるイラスト集といった感想を持った作品集でした。
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あっ、そう感じる作品ってありますよね💡
なんか、めっちゃわかりやすい見事な表現力に脱帽でございます🙇♂️
∧( •̀∀•́ )∧✧
コメントありがとうございます^^
お褒めいただき恐縮です。
そうなんですよね、イラストっぽい漫画ありますよね。
もちろんそういった作品にも良いものは沢山あるんですが。