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河童の三平 水木しげる
河童の三平

中央公論社 中公愛蔵版 全1巻 個人的評価 ★★★★★

訪れる人が滅多にいない山奥で祖父と暮らす少年、河原三平。
河童によく似た外見の為、河童に脱走した仲間と間違われ河童の国に攫われてしまう。。
人間の文明に興味を持った河童の長老は、自分の息子を人間界に留学させる事に。
三平と河童とその仲間たちが出会う不思議な生活譚。

―――――――――――――――――――
貸本漫画として描かれたものを、ぼくら版を経てサンデーにてリメイクされた作品。

まさに水木ワールド満載の作品。
まず登場キャラクターすべてが、愛らしいです。
三平、河童、タヌキ、小人そして死神。
これらのキャラクターが、水木先生独特のやり取りで繰り広げる掛け合いが絶妙です。
三平と河童、タヌキが時に揉めながらも仲良くやっている様や、
執拗に三平を死に導こうとする死神という存在も面白いですね。

河童の三平」には大まかな一本のストーリーはありません。
この愛すべきキャクター達が、不可思議な存在に出会い、様々な不思議な出来事を経験するという作品になっています。
どのお話も素晴らしいですが、「ストトントノス七つの秘宝」は特に面白いです。
三平と河童が、河童族の運命を背負って七つの宝を求める冒険物。
少年誌にうってつけの話ですが、そこは水木先生ただの活劇ではありません。
なかなかに凄い冒険をしているのですが、仰々しくない話の転がし方が、現代漫画になれていると却って新鮮です。

しかし、一見牧歌的で楽園の様な世界観ですが、起こる出来事はシビアです。
この作品、生と死の境界線がおぼろげで、実にあっさりと誰かが死んでいきます(先のストトントノスも)。
しかしそれを登場人物は哀しくも、それはそういうものなんだと死を受けいれます。
この死生観は水木先生らしく、また水木先生にしか描けないものでしょう。
三平の境遇は辛いものだし、タヌキは孤児だし、死神も仕事(死んだ人間の魂を死の世界へ運ぶ)の成績が悪いことを
閻魔様に責められているサラリーマンのような存在ですし。
しかしそれらを悲壮感をもって描かない所が水木先生、実に飄々と描かれています。
この水木先生の作風にハマると堪りません。本当に中毒性の高い作風だと思い知らされます。
さてそんな世界感の作品ですが、三平に訪れる結末は涙を誘います。
あっさりと訪れた結末は実にこの作品らしいですが、もたらせる感情はそれまでとは若干違い、
三平とタヌキのやり取りは泣けます。
この読者の感情の発露は同時に「河童の三平」という楽園の終焉を告げたものだったのかもしれません。

紹介した物は絶版ですが、今は水木しげる漫画大全集で読めます。
ちくま文庫版もありますが、未収録作品がありますので全集がオススメです。
電子書籍もあります。


eBookJapan




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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
コメント
うちの親父のあだ名がカッパだったというw
2018/06/02(土) 02:48:48 | URL | アリス #- [ 編集 ]
>アリスさん
お、お父様はもしやh(自粛)
2018/06/03(日) 00:13:13 | URL | ちゃぶ台 #- [ 編集 ]
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